ギスレーヌバルト

Ghislaine Barthod

 

 

1920年ノエラ家とバルト家によってドメーヌ・バルト・ノエラとして設立。ジュラから来たガストン・バルトは兵役を終えた1950年代、結婚したノエラ家のドメーヌを引き継ぎます。

1980年代に娘のギスレーヌが参入。ギスレーヌはドメーヌに新しい活力をもたらすとともにシャンボール村の個性とピノ・ノワールの高潔さに最大限の敬意を払いながら栽培管理から醸造の細部にまで携わります。1999年亡くなった父ガストン・バルトに代わり現当主ギスレーヌがドメーヌの指揮権を握ることになりました。シャンボールの女帝の誕生です。このドメーヌの特徴といえば、シャンボール村のワインのみ生産し、この村を代表する3つの畑を所有していないことです。

特級ミュジニ、同じく特級ボンヌ・マールそして特級昇格の最有力候補皆様大好き1級・レザムルーズの三つの畑、である。これを将棋に例えるなら、飛車、角を持たずに挑むようなもので、ことによると王将すら盤上になかったりする印象すら受ける。まさにいぶし銀の生産者。

 

畑について

所有する7つの1級畑

この他に8区画の村名畑をブレンドするシャンボール・ミュジニも生産している 30

 

Les Chatelotsレ・シャトロ 4.5 樽数

村のほぼ中央部の緩やかな斜面

赤系の肉付きのいい果実。女性的で滑らかな味わいはエレガント。

 

Aux Beaux Bruns オー・ボー・ブリュン 14.5

村の中心部 農道交差点あたり 緩斜面

やや動物香があり、赤系の甘い果実味。酸とタンニンのバランスも良い

 

Les Baudesレ・ボード 3.5

ボンヌ・マールと特級街道を挟んで東側で接する緩斜面

濃いジャム系で、赤系黒系入り混じる。荒々しさももち、ボンヌマールチック

 

Les Charmesレ・シャルム 5.0

ミュジニよりの村中心部 緩斜面

果実味豊かだか、奥行きとエレガントさ感じる

 

Les Fuéesフュエ 4.5

ボンヌ・マールと南側で接する急斜面

石灰質の土壌の影響を受けミネラル感が豊か。動物的な荒々しさももつが、しかしエレガントな味わい。

 

Les Véroilles レ・ヴェロワイユ 7.0

ボンヌ・マールと西側で接する急斜面 砂利系薄い表土

ミネラルで遅れて果実の甘み。花のニュアンスもありバランスが良い。

 

Les Crasクラ 17.0

フュエの南側 市街地近くの急斜面

黒系果実。構造がはっきりしていて、タニックなボリューム感がいい。

 

ちなみにギスレーヌ・バルト女史は結婚をしていないが、子供がいる。そして法律上は配偶者ではない実質的な夫である、ルイ ボワイヨ氏ルシアンボワイヨから独立 が2002年ビンテージより彼女のカーブを使用してドメーヌを立ち上げた。ジュブレ・シャンベルタン村に住所を置き、醸造・熟成はシャンボール・ミュジニ村のドメーヌ・ギスレーヌ・バルトで行なっている。